小川みどりです。
今日は、子育て中の女性が働くこととパートナーの支えについて書いていきたいと思います。
子どもが生まれると、日本の場合多くの女性は仕事のしかたに変化が出てきます。
妊娠中もそうだし、妊娠に向けて取り組んでいるときも当てはまりますね。
子どもを迎えるために男性が働き方を変えることは、あまりありません。育児休暇を取れた男性はまだまだ少数派のようです。
少子化が懸念されてはいるものの、出産率が上がる取り組みって、あまり見えてこないですね。出産育児がしやすい環境がもうちょっと整っていたら良かったのになあと感じたり、子育て環境って厳しいなと不安を覚えることはありませんか?
キャリアを失いたくないから、仕事から離れられない。そういった女性の声も身近に聞いてきました。
女性が子どもを産める期間は限られていて、年齢的にも仕事を楽しみ、精力的にこなせる時期と重なっていますね。
子どもを犠牲にして働くというと大袈裟かもしれませんが、例えば、私のような40代にとって子ども時代は鍵っ子も多くなってきた頃だったと思います。母たち女性もたくさん働いて社会に貢献してきました。
核家族化が進み子どもが居場所を失い、非行に走っていった子も多かった時代。親の目を盗んでいたずらする子どもの心理は、自分を見て欲しい、これをしたら叱られるかな、だそうです。そうやって親からの注目を求めていた。向き合って欲しい気持ちの表れなんですね。
思春期の関わりかたが難しくて非行に走るというより、幼少期に自己肯定感を育めたかどうかが後の育ちに関わっていることが近年わかってきています。
それでも子どもの心の育ちについて社会的に理解が深まらないまま、時代が流れました。独立、支配、権威といった男性性エネルギーの強い時代だったのです。
現代は、子どもたちに内在するエネルギーが外へ向かうよりも、引きこもりやニートといった、人目の届かない形に変化しています。
外に出ようよ、庭で土いじりしよう!と、思わず声をかけたくなりますが、都市部や集合住宅ではなかなか難しいかもしれません。
お母さんが子どものケアをすることが大事と言われがちですが、解決策は本当にそれだけでしょうか。私自身、3月から始まった学校のお休みを経て感じるのは、お母さんひとりで解決できるものではないなということです。お父さんにも、家族へ、もうちょっとでいいから、目を向けてほしい。お休み中でも、より多くの大人の目が子どもたちに向けられる世の中であってほしいと思います。
リモートワークをしている家庭では、子どもがいる中で順調に仕事がこなせているでしょうか。やるべきことがあるからと、可愛い我が子に我慢させている家庭も増えてきました。パートナーと連携してバランスが上手く取れているうちはいいのですが、そろそろ大人のストレスポイントも貯まってきているようです。
長く自宅待機が続き、孤立してしまったような感覚になっている子どもたちもいることを、ご存知ですか。
社会全体で子どもの育ちを支える仕組みが必要な気がしてきませんか。
そんな状況下ではますますお母さんが頑張らざるを得ないのが、現在の正直なところではないかと思いますが、子育て中の方はいかがでしょう。
子どもがいる方は子どもを真ん中に、これから結婚出産をしたい方はそこを見据えて、自分に合った働き方をしていきたいし、しやすい社会になったらいいですね。
パートナーも、いっぱい協力したいけど会社の事情や社会の風潮をみると踏み切れないという場合も多いと思います。
子どもか仕事かの選択を迫られるのが今の社会ならば、少しずつ変えていくためにできることがあるとしたら、それはどんなことだと思いますか?
私が美容室を始めた当時を振り返ってみると、開店したのは娘が一歳のとき。おんぶしたりお店の隅っこで遊ばせたりしながらの営業です。お客さまの理解があったから子連れ営業ができていました。
美容室というのは、衛生面からも、みだりに子ども入れてはいけません。人懐っこい娘の性格がたまたまマッチしていたので、あまりお客さまに迷惑をかけずに済みました。が、小さな子どもがいるのはちょっと、という声をいただいたこともあります。
ただでさえ少ないお客さまがご来店いただけなくなるのはとても残念なことですが、パートナーとその都度話し合って、今大切なことは何かを確認するうちに営業スタイルができてきました。
ひとりで美容室を営む先輩美容師からは保育園に入れなさいとアドバイスをもらうこともしょっちゅうでした。けれど中には
「子育ては今しかできないから、子どもとの時間を大切にしてね」
と応援してくれる先輩美容師も。
予約を調整して、近くの保育園に空きがあるときは、1日預けたりしながら、時間をやりくりして仕事を続けました。このスタイルで仕事ができたのも、パートナーの理解があったからこそです。
保育士さんの親切さに感謝しながら、周囲の人に助けられながら美容の仕事ができて、本当にありがたかったのです。
今、中学生になった娘の成長を喜んでくれる、お店のお客さまがた。恥ずかしがりながらも挨拶をする娘は、まんざらでもなさそうです。
お店が軌道に乗るまでは、パートナーには、いったいいつになったら稼げるんだとかなり厳しいことも言われることもありましたが、この子がきっかけで家を建て美容室まで始めたのですもの、子どもの幸せには変えられません。
パートナーにはヤキモキさせることも多かったかもしれませんが、子どものことに関しての後悔はないので、これで良かったと思います。
お店が軌道に乗ったというより、私らしい働き方が見つかったという表現のほうがぴったりきます。
子どもたちも成長し、もっと仕事したら、なんて言い始めたので、これからは仕事の時間も今まで以上に取れそうです。
子どもを通じて出会った人たちとのご縁が増えて、新しい場ができたり、仕事が充実してきました。
子育て期間というのは、決して社会から外れて存在しているわけではないのです。新しいステージが必ず用意されるので、焦ることなく自分の根っこを育ててくださいね。
*子育ては自分育て。支えてくれるパートナーと自分の根っこを育む大切な期間
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