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【エンドレスパートナーシップ】53、家族として地域に根差し始めるタイミング

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 小川みどりです。

 
八ヶ岳南麓で
会員制美容室みどりLoveEarth
を運営しています。
 
週末の記事として、私がパートナーシップに向き合った
体験を書いています。
 
 
53、家族として地域に根差し始めるタイミング
 

今回は、新しい土地で暮らすということについて考えていきます。最近増えている、地方移住して子育てしたいという方の参考になればと思います。


前回の記事では、娘の保育園を巡って、これまでとは真反対の方角へ舵取りしたことを書きました。
https://note.com/midoriloveearth/n/nbf9500135353

私たちが住む地域は山間部にあり、移住者も多いです。子育てのために都会から引っ越してくる家族も年々増えている地域です。


うちの子が入学したのは小さな小学校でした

代々お父さんやお母さん、おじいちゃんが通ったという児童ばかりの小学校。
お父さんの出番がたくさんあります。お父さん方の協力体制は半端有りません。


PTAでも、子どもが少ないため、役員の当番が回ってくるのが早く

「んじゃあ、次、俺ね」

と、積極的なお父さんが多いのです。もちろん、みなさん仕事をしている、一家の大黒柱です。お母さん方も、何もわからない私たちに親切に教えてくださる方ばかり。

役員決めの話し合いの場に初めて出席したときは、緊張していた私たちでしたが、明るく前向きな雰囲気の中で関わり始めることができました。

地域に根差すというと大げさですが、パートナーにしても私にしても、その場に身を置いて、初めて見えた世界でした。


人見知りの激しいパートナーですが、子どものこととなると嫌がってばかりもいられません。PTAの仕事にも真摯に取り組んでいました。

私たちの住まいがある場所は、長くこの地域に暮らし続けている人が多い地区にあり、新規住民の多い地区ではまた雰囲気が違うようです。
歴史ある地域に住む人はシャイな方が多いという印象があります。馴染むのに苦労するという新規住民の声を聞くこともありますが、誠実で家族や仲間を大切にする風土を知って、この地で暮らしてよかったと思うことの方が、私たちは多いです。


暮してみて初めて知ることもたくさんあるから、視野が広がる

この辺りでは20数年前まで土葬をしていたという地域もあり、住民と協力しながらの暮らしが成り立っている地域です。
当時は、近所でお葬式が出ると会社を休み、子どもの行事でも会社の休みを取る、ということが自然に行われていたりもしたようです。

長い人生において、誰かのために有給を取るということは、これまでの社会ではそうそうないことかもしれません。
過去にはたまたまそんな機会が重なった知人を見て、文化の違いに驚いていたパートナーでしたが、実際、子どものことだけでなく、行事のために有給を申請したり、いつの間にかそれを自らするようになっていました。

会社勤めだと拘束時間があるので、時間のやりくりを工夫しながら、地域の人たちとの暮らしがある、といった感じです。


今、二拠点居住や子育て移住など、都会から自然がたくさんある地域を目指す方が多いですね。
自然に囲まれて暮らしたい、という願いはとても素敵です。子どもたちにも、存分に自然に触れさせてあげたいことでしょう。

できれば「消費」的な田舎暮らしではなく、平和で創造的な思いの発露を大切に、移住について考えていただきたいです。

「都会はコンクリートだらけだから嫌」
「○○だから都会を出たい」
「田舎は人が少ないからいい」

いろんな理由があると思いますが、創造のエネルギーでその青写真ができているでしょうか。

田舎といわれる地域に暮らして20数年になりますが、部落とも呼ぶ地域のコミュニティーに入るのは並大抵ではないと感じることもありました。

引っ越してきた頃は、会社勤めのパートナーと、手続きの関係で行き合う人との折衝役をたびたびすることがありました。
ゆっくりとですがひとつずつこなしていくことで、ご近所さんとも顔見知りになることができました。

今では、玄関に野菜がどどん!と置いてあったり、草刈りをしていたらご近所さんも草刈りをしていて、そのままお茶を飲んでおしゃべりしたり。
緩やかな繋がりが、暮らしの安心になっています。


時々ネットのニュースになったりしていますが、確かに、ゴミ出しをするのも新規住民にとっては大変な地域かもしれません。

けれど、それにはそうなる理由があるのですよね。

この地域に一番古くから住んでいるおじいちゃんは、開拓でこの地に来ています。

「朝は肩に乗った雪を払うところから始まったんだよ」
と、話してくれます。

想像できますか?
インフラひとつひとつを、今も現在進行形で整えながら、暮しがあるのです。

そういった先人の暮らしに思いを馳せることもなく、ミスコミュニケーションを引き起こしてしまう移住者は少なからずいます。

最近でも、
「ここのところ、この地域の貴重な森の木が切り倒されている。何とかならないものか」
と、問題提起をする移住者がいました。

あのね。あなたが住んでるそこも、ちょっと前まで森だったんですよ。

田畑が不耕作になり、樹木が育ってしまっているという土地もあったり、土地整備というものは一言で片づけられるもではないのです。

もちろん、自然環境を守ることはとても大切です。

議論好きな人や活動家にとっては話題にしやすいのかもしれませんが、もう少し穏やかに建設的に地域と関われたらいいのに、と、残念に思うことはよくあります。

 

まずは自分たちの暮らしが調和していることが大切

パートナーシップがしっかりしないまま、移住先でトラブルを起こしても、誰も幸せになりません。


ショックが大きくストレスに耐えられなくなり、都会に帰る人もいるようですが、せっかくなら、心身共に労わり養えるような田舎暮らしを実現させることができたら、子どもにとっても本当の意味でいいだろうな、と考えます。


子育てを終えたあと、その地域にどうやって関わっていくのかどうかも、想像してみてほしいことのひとつです。

幼少期を田舎の自然いっぱいのところで遊んだので、次は都会でお受験を、と、考える方もいるかもしれません。

学校選びは自由ですし、子どもがイキイキと成長するのは嬉しいことです。
地域のことやそこに人の暮らしがあり、自分たちが受け入れてもらったことを忘れないでいただきたいな、と思います。


特にここのところの感染症により、思わぬところで人の分断が起きがちで、私たちは疲弊していますね。

大自然は人の心を癒し、豊かにする力があります。地域に暮らす人は、その自然と共存しながら生活しているので、畏敬の念を忘れず、困ったときには素直に相談できるようにしておくと、心強いです。


*子どもの育ちを真ん中に、パートナーと支え合っていこう

 
 

 

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