小川みどりです。
娘が保育園に入園する年頃になり、多くの仕事関係者が我が子を通わせていた私立保育園に迷わず入園を決めました。幸い、パートナーの通勤路のそばにあり、朝の送りがしやすい立地でした。
しかし、近所で、今はやりの「森のようちえん」なるものが始まり、どちらかに選びきれなかった私たちは、両方に在籍し、通い始めることにしました。
初めて入った森で聴こえた神さまの声
登園して何度目かで、私も一緒に森に入ることになりした。
神様の石と呼ぶ大きな岩の向こうに差し掛かった時に
「みんなが待ってる」
と、どこからともなく声が聞こえたのです。
子どもたちの声が森にこだまして、山全体が嬉しそうな雰囲気の中だったので、日本中の森が子どもたちを待ってるといういう意味なのかなと感じました。
その後、代表保育士から
「ここの保育の本質は待つこと」
と、お話があり、
「神様はいろんな意味を込めて、短いことばで伝えてくれたんだナー」
と、これまでの常識とはひと味もふた味も違う森のようちえんに楽しさを感じるようになっていきました。
保育士さんや保護者と、子どもたちの様子をシェアしていく毎に、子どもの持つ可能性や、森のようちえんに集まる大人の願いや祈りのようなものが、私たち家族の心の根っこをじわじわと育て始めました。
夫が通わせたい保育園に行く日は、私の仕事もまとめてこなします。美容室の営業、下の子の子守り、家事、食事の支度、とフル回転。
森のようちえんの日には、私たちには見せない、見えないような一面を、保育スタッフやほかの母たちから聞き、驚きと発見の連続。子どもが可能性に満ち、開かれている様子を感じ、充実していました。
けれど、二重生活が2年目に差し掛かった頃、娘のとある行動に衝撃を受けます。
昨日は保育園、今日は森のようちえん。
登園したようちえんでは、大人が
「昨日蒔いたかぼちゃの種に、水やりするよー」
と声をかけ、子どもたちはみんな一斉に畑に向かいました。
ただ一人、娘を除いて。
自分が種を蒔いていない娘には、水やりしたい気持ちがわかなかったのです。
当時の森のようちえんは開所まだ数年でスタイルの模索が続いており、保育は連続していることが望ましいということが分かった頃の出来事でした。
このまま二重生活は厳しいな。どうやって折り合いをつけようか。
子どもは保育園に預けて仕事をするのが当然と思っていた私にとっては、そもそも森のようちえんに行くこと自体がかなりのクライシスです。保育園選びは、これまでの自分からまた新たに生まれ変わるような感覚がありました。
子どもにとってどうか、家族にとっては?判断材料も多くて大変な思いをしましたが、あの時悩んでよかったと今では思います。
「先のことはわからない」
ということばの意味を、深く深く理解できるようになりました。
相談相手のパートナーにしても「仕事がちゃんとできるんなら、いいんじゃない?」と、今思えばなかなかハードな条件を提示したものです。
子育て期に、仕事を天秤にかけるなんて、今の私からしたら、超ナンセンス。
子育てに集中できない環境をわざと作ることで、子どもが育たないようにしているとさえ思えてくるほどです。
それでもパートナーの提示に二つ返事で答えたのは、母親としての本能が「このままではいけない、今やることがある」と感じていたからだと思います。
これから子育てする方は、どうぞ、「そんなこともあるんだね」と読み流してくださいね。知識として「こうしなくてはいけないんだ!」と認識してほしいわけではありませんので、エピソード自体を忘れてもかまいません。
必要な時が来たら、母の本能は自然と働きます
その時に、パートナーとしても、しっかりとサポートしたり、自分の希望を伝えるためのスムーズなコミュニケーションができるようになっていることが、願いです。
この時に条件づける事柄が必要なのであれば、それは愛からなのか怖れからなのか、一度よくよく考えてみてください。
条件という物自体、怖れだということに、今の私なら気づけるので反応しませんが、子どものことで取引を持ち出されるのは辛いものです。
パートナーにしても、当時はそれが最善との思いからしたことなので、良し悪しをジャッジメントするものではありません。途中かなり苦しみながらですが、私たちは光を見ることの選択を続けてきました。
体験してみないことにはわからないので、失敗はどんどんしたらいいと思います。子どもは、見えないバイブレーションの世界で、ことばじゃない部分の愛もしっかり受け取ってくれているものです。
そんなわけで、パートナーの了解を得て、森のようちえんに毎日通うための準備を1学期かけてやりました。
子どもの様子がよく見えることで、子育ての思い込みと現実の違いがよくわかりましたし、もともとどんなことでもざっくばらんに話すのが好きなパートナーと私には合っていたようです。
なにか話すたびにパートナーは母親たちの在り方、父親たちのサポート、保育の真摯さなどについて考えを聞かせてくれていたので、濃密なコミュニケーションの元で子どもが育ったと思います。
森のようちえんという初めての世界にチャレンジできたことの裏には、パートナーの見えない支えがあったということに、今、改めて感謝の気持ちです。
子どもが安心の中にいると本来の素質を発揮しやすい
子どもたちといると、過去の記憶や思い出について、「寂しかった」「怖かった」と話題になることもあります。
「トラウマになる!」「すごく嫌だった!!」など、強い恐怖のことばに思わずドキッとしますが、自覚できているということ自体がありがたく思います。
また、現代は何かと忙しく、子どもの睡眠時間確保について思い悩む方も多いですね。
平日はルーティンをこなしているとあっという間に毎日が過ぎますので、週末は家族のしたいことを存分に楽しむ時間です。
多少は子どもが夜更かししてもだいじょうぶ。
いつもと違うことって、特別な思い出になったり、脳が刺激を受けて育ちますから。
こんなふうに、ネガティブに捉えがちなことも、あるものを見ていくとリソースが見えてきます。
*子育てを通して価値観を共有しながら、自分たちも同時に育っている
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