小川みどりです。
もしも、パートナーといつまでも仲良くしていられて、エンドレスパートナーシップを結べる、そんな方法があったら知りたいですか?
私はパートナーと、喧嘩もたくさんするけど、結局はここだな、と思うポイントがいくつかあります。
いくつか、というと「そんなに?」と、思われるかもしれませんが、慌てないでくださいね。長い年月を振り返ると、こうだった、ということです。
ここでひとつ質問です。
あなたは今、あなた自身やパートナーの、仕事への情熱を、お互いに理解しあっていますか?
例えば、あなたが美容業界の人だったら、あなたやパートナーが美しくあることや、美容のことって、あなたはどのくらい興味があるでしょう。それをパートナーと、どのくらい共有できているでしょうか。
医療や介護関係者の方でしたら、今は大変な時期なので、コミュニケーション自体は減っていても、心で応援しあっている人もいることでしょう。
この、ことばにできない繋がりで、ふたりの歴史と信頼が重なっていきます。そして、エンドレスパートナーシップへと続いていく大切な時間となります。
私自身は美容師なので、お客さまの髪やお肌を整えさせていただく立場から、自分は黒子だと思っています。服装は動きやすく施術しやすいコーディネートを心がけ、お化粧も飾り立てることはあまり好みません。最低限にしつつも、お客さまが安心して、任せていただけるようにと、清潔感を第一に考えています。
思い返せば、子どもの頃からシンプルなスタイルを好んでいましたし、美容師って人を綺麗にする仕事であって、自分が華美になって人前に出る仕事でもないので、私の性分に合っている職業です。
パートナーが、そんな私の価値観をわかってくれていたことも、大きな安心となりました。長く美容を続けてこられた秘訣です。
駆け出し美容師だった頃に病み上がりのパートナーと出会い、私の価値観は大きく変わりました。
技術ばかりを追っていたところから、内面美に興味を持つようになりました。霊性をみがくことと、外面が美しくあることの両立が人を美しくすることを見つけたのです。髪やお肌といった素材そのものの美しさを知り、その人らしさを引き出せる美容へとシフトチェンジしていきました。
美容とは美しく整えるために技術をみがくこと、と理解している方には、相反していると感じられるかもしれません。
今、時代が大きく変わり始めています。美しさそのものの定義が、外面美容のみでは、無理がきているのではないか?長年美容に携わった私は、そう感じています。
どの視座から見るかで、美しさを受け取るフレームって、変化するのです。外側の容姿だけを美しくするだけでなく、これからは心の美しさも磨いていく美容を、創造していきたいですね。
目に見えるものすべてが美しく光り輝いていたら、幸せでいられそうな気がしませんか?
そんなバラ色メガネをパートナーと手に入れるべく、取り組んでいることについて、書いてみますね。
パートナーと私って、実は、花ひとつにしても、楽しみ方が違います。
私は、切り花をサロンや自宅に綺麗に飾って楽しみたいタイプ。庭の花、生花店で購入したもの、近所にある露地栽培の花のお店などなど、毎日のお世話は必要ですが、室内の雰囲気が明るくなるので、好きです。
いっぽうパートナーは、花はそこに咲いているのを見て、楽しむのがいいそうです。なんとも山に登る人らしい考え方です。
生きているままの花を、わざわざ切って殺さなくても、見てあげるだけでいい。というのです。
花を切ることは、殺すこと。そう言われると、確かにそうなのですが、それっていけないことでしょうか?
考えあぐねた私は、植物と上手に付き合うにはどうしたらいいかを調べ始めました。
調べるうちに、庭の植物たちのことに詳しくなりました。花って、その植物の性質にもよるのですが、咲いた花をどんどん積んであげると株や球根が元気になる種類のものもあります。
園芸種の花と自生している植物、シーンに応じて、両方をより一層楽しめるようになりました。
パートナーは相変わらず花は切らない派ですが、おかげで私は庭の愉しみをたくさん見つけることができたのです。
美容室のお客さまとの一緒に、お金をかけずに季節の花たちを楽しむ方法も見つけました。
どうしたと思いますか?
挿し木で増やせる雪柳やさつき、アジサイなどは、ほしいというお客さまには枝を切ってどんどん差し上げるのです。花が終わって種を付けたベルガモットやミズヒキ、ギボウシも、種を持ち帰ってもらっています。
逆に、たくさん増えたというクリスマスローズやラズベリー、マーガレットの苗を持ち込んでくださる方もいらっしゃいます。お店の庭は、とっても賑やかになりました。
花が咲く植物をたくさん育てながら、毎日がもっとこころゆたかに過ごせたら、楽しくなりませんか?生態系が崩れないよう、みつばちを増やすことにもつながります。
エコロジーな美容室のコンセプトに合った、植物や昆虫たちにとっても持続可能な庭造りができるようになりました。
人って、思いと行動が一致していないと苦しくなってきます。
パートナーとの違いを知って、初めはわかってもらえないことにショックを受けました。尊重したい気持ちと、ふたりの考え方の違いに悩んでしまいました。けれど、新しい道を見つけることができて、美容室をやっていく上でもとてもいい経験になりました。
私のような一人サロンは、すべてを店主ひとりで探し、考え、決めて行動していきます。
コンビニよりも、信号機よりも多い、日本の美容室。
私が美容師になった24年前とは、社会の状況も大きく変わりました。人口減少、高齢化、不景気、カラー剤パーマ剤の一般流通など、時代は確実に変化していますね。
お客さまはひと昔前のように、頻繁には美容室に足を運ばなくなっています。
私自身、これまでは、子育てにカモフラージュされていたので何とかなっていた現実が、あります。
それは、お客さまが少ないということ。
子どもを見ながらの営業でしたので、ひと月の営業日数と営業時間を、一般的な美容室の半分に設定しています。
稼働率は悪くないのですが、人口自体も少なく、子供たちの手が離れた今からやっとこの課題に取り組めると思った矢先にこのたびの状況になりました。
昔のようにたくさんお客さまを綺麗にしたいと思っても、これまでのやり方では、集客もうまくいかないでしょう。
これまで、集客をほとんどせずにやってこられたことが奇跡だったと、自分で自分を励ましながらも、これからどうしていったらいいか、考えています。
しかしながらこのたびの状況は、更なる追い打ちをかけるような悪循環にはまりそうで、正直なところ怖いです。
パートナーにも相談しますが、さすがにこれまでの延長上には答えがないということだけ、共有できたものの、具体的な解決策については探しているところで、まだこれから。
この先、どうなるの?どうするの?
あなたも、そんな不安に襲われることはありますか?
安心のために、何か工夫をしていることはありますか?
私、何のために美容をしているのだろうと、本気で考えました。
「生きるために美容をやっている。」
大げさだけれど、腹の底から、聴こえてきた私の声です。
そして、今まで抱えてきた不安の声の正体も、わかりました。
―お客さまの少ない美容室、パートナーが稼いでくるから、できるんでしょ。
―営業時間の短い美容室なんて、どうせ道楽なんでしょう。
技術に自信のなかった私は、そんなふうに、勝手に自分を苦しめていたようです。
でもね、私の背中を見ている人が、いるんだ。
子どもと夫。
お客さま。
そのほかにも、たくさんの仲間たち。
そこを自覚すると、背筋がしゃきんと伸びます。
パートナーと美容のことを話すとき、円満に終わるのは、だいたいがこの「私を見ている人、待っている人がいる」ということに行き着いた時です。
その終着点さえわからなくなってしまうくらいの、時代の変容が、今、起こっているのですね。
不安に向き合うと、気持ちが整理されて、力が湧いてくるから不思議です。
よし、と人が立ち上がる時ほど、美しいものはありません。人に内包されている美しさが、外へと発露する瞬間だからです。
この美しさは、美容室に来るお客さまが、お帰りになるときの表情にも見て取れます。リフレッシュしたヘアスタイルに気分もよくなって、希望が満ちているのです。
こころゆたかに前向きになれる、そんな私の美容理論がこの十数年の間に、いつの間にか確立されていました。
美しさとは内面から溢れ出すもの。目に映るすべてを美しいと感じられるよう、心をみがくことです。
美しさを受け取るフレームもバラ色メガネも、すべては自分次第。結局私は、好きを極めた結果、サロンワークを続けることが出来ました。
そんな私のサンクチュアリを共に守り続けてくれるパートナーには、あらためて感謝です。
*仕事愛を極めると、パートナーは何があっても応援してくれると感じられるようになる
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