【エンドレスパートナーシップ】40、もしかして産後クライシス？どうしたら産後のすれ違いを避けられ

 

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週末の記事として、私がパートナーシップに向き合った

体験を書いています。

　

 

40、もしかして産後クライシス？どうしたら産後のすれ違いを避けられるのか

 

いま子育てをしている方の中で、産後が大変だったという方はいらっしゃいますか？
未知の体験で緊張の日々、大変じゃない人の方が少ないのではないでしょうか。

気が張っているせいで、お母さん自身が自分の心の声に耳を傾けられなくなっている様子が、たびたび見受けられます。

赤ちゃんは身の回りのことを自分ではできないので、仕方のないことですし、当たり前と言われれば当たり前なのですが、新米お母さん、いえ、すべてのお母さんにとって、赤ちゃんのお世話は涙ぐましい献身の毎日ですよね。

お風呂に入っても赤ちゃん優先で自分の身体や髪をしっかり洗うこともバスタオルで拭くこともままならず、昼夜を問わず授乳とおむつのお世話を繰り返しながらの暮らし。

今はインターネットが発達しているので、検索すればそれらしい答えはなんでも簡単に手に入ります。知識ばかりが蓄えられて自分の親や義理の親の声も聞き入れられなくなってしまうお母さんもいます。私も頭でっかちになり、不安を抱えてイライラが続いたときがありました。

「娘に何か言うと反論がすごいから言えない」
そう嘆くおばあちゃんが多いって、ご存知でしたか？

確かに、自分自身が赤ちゃんだった頃とは時代が大きく変わり、当時の子育ては古いのかもしれません。けれど、人類史上始まって以来、子を設けた親は、脈々と子育てをし続けています。

あまり小さなことにとらわれず、困ったときには親世代の人や周囲の力を大いに借りたらいいと私は考えます。
けれど、それができないから辛いのですよね。

近い関係だと遠慮なく話せる分、分かり合えないときに感じるモヤモヤとした感情をぶつけてしまったりすることって、誰にだってあります。

例えば、離乳食やおやつをどうやってあげていくのか。
昔と比べて人工甘味料が一般的になっている今、親が与えないように気を付けているのに、祖父母に任せると孫可愛さで見境なく与えてしまうので困る。そんな話も聞きます。

親の責任というものが生まれ、プレッシャーは以前の日本よりも増えているかもしれません。
お白湯ひとつにしても、いつからあげるのか、どのくらいの量を飲んだか、など、お母さんは心を砕いて子どものことを考えていますが、おばあちゃん世代は心の準備ができないうちに事細かく言われてしまうと「そんなに目くじら立てなくても」と、意気消沈してしまいます。

血のつながった母娘でさえすれ違いが起きるのですから、夫婦が意見をすり合わせて子育てをしていくのはなかなかしんどい作業かもしれません。


ではなぜ、産後クライシスが起きるのでしょうか。

理由のひとつとして、日本はお産にまつわる公的機関のサポートは少ない国なんじゃないかと個人的に思います。
諸外国がどう、というよりは、私自身が子育てに孤独を感じ心が折れた経験と、地域で長く保育をしてきた方に助けられたという体験があるので、子育て期のママパパには、より濃密なサポートが必要だと感じています。

赤ちゃんも子どもも、大切な命は未来の宝。社会全体で育ちやすい環境になるよう、心がけていきたいものです。

山梨県では産前産後ケアセンターが数年前にでき、滞在しながらお母さんが身体を休ませたり、赤ちゃんのお世話のコツを覚えたりできます。温泉地にあるこの施設では、足湯ができたり、ゆったりお風呂に浸かれる工夫がされていて、助産師さんに相談もできますし、授乳や抱っこで疲れた身体をいたわるトリートメントもしてもらえるのです。
利用料金は、一部を市町村が負担してくれる仕組みのようです。

こんなに画期的な施設でありながら、利用料金がかかることから、とある祖父母世代の知人は「そんなことしなくても。私たちは全部自分で赤ちゃんの世話をしたよ」という声が上がりました。
その方は、助産師さんから直接説明を聞く機会があり「確かに、娘に何を言っても聞かないし、私も正直サポートは大変。何泊かしたらお互いに距離ができてリフレッシュになるね。私が利用料金を出してもいいから勧めてみよう」と喜ばれていました。


こんなふうに、自治体の取り組みが増えると、お産も子育ても心強さが増えるのではないかと思います。


また、誰しもが初めは子育て初心者なのですから、知らないだけで大変な思いをしていることって、けっこうあるかもしれません。

パートナーが仕事に行っていると、家で子どものお世話をする身としては、甘えたくても甘えられないジレンマを抱えがちですね。大切なパートナーとの間に産まれた子どもがすくすくと育つこと、自分自身がご機嫌で子どもと過ごせることを思うと、今の自分の状態をことばにして伝える勇気はちょっとだけ必要かもしれません。
ここの基盤が弱いと、産後クライシスといわれる夫婦の不仲につながりやすくなってしまいます。

産後クライシスが起きるふたつめの理由は、男女の考え方の違いが大きく関係しています。
でも、産後のすれ違いに気づいたらその時から歩み寄ることができるので、いまストレスを感じていても大丈夫。

男性は、自分の決めたことにまっすぐで解決思考が得意ですから、寄り添って欲しいときにはそれを伝えないと理解してもらえません。
せっかく話しても「それならこうすれば」「いやならやめれば」といった具合に、求めることばとは反対の返事が返ってくることが多いのはそのためです。

逆に、男性陣は、パートナーが今日一日の出来事を話し出したら、半分沈黙の行、くらいの軽い気持ちでトライしてみてほしいことがあります。
内容は聞き流してかまわなので、「相槌をうちながらそばに居てみる」ということをしてみてください。
話題があちこちに飛んだり脈略がなくて、思わず中断して確認を取りたくなるかもしれませんが、聞き流す修行を遂行されたし。
というのも、ただお喋りするだけで、女性は昂った感情が落ち着いてくるので自分を取り戻しやすくなるのです。

「ああしたら」「こうしたら」といった意見は、混乱のもとになるのでアドバイスを求められたときにのみ効果的ですが、たいていの場合女性が「こんなことがあったよ。どう思う？」と口にするときは、「私の感情に寄り添って」のサインということが多いです。
一見、不条理にも思えるこのトラップは、気をつけていてもついつい私もやってしまいます。

そんなときこそ

「大変だったね」
「頑張ったね」

そんなことばをかけることができたら、パートナーはきっと、それまでのとっ散らかった思考も感情も上回る「この人、さすが！」の喜びに満たされるはずですよ。

そうなると、家庭円満ポイントカードが一気に満タンです。
お小遣いアップとか、お誕生日に欲しいものの交渉が、ちょっと有利に進められるかもしれません。そのくらい、効果抜群です。


自分の気持ちや相手へのねぎらいのことばを口にできないという場合もあると思います。そんな時は、ちょっと疲れがたまりすぎているかも。

子育ては、親が自分自身を大切にすることも同時進行です。

「そんなこと言ったって」と、反論や意見したい気持ちの奥にある、自分をわかってほしいという欲求を、まずは自分で満たしていくことです。

子育てをしながら自分も育てていくの？と、しんどく感じるかもしれませんが、パートナーや子どもがいることは、自分の軸を確かめるチャンスが増えるということなので、どうぞご心配なさらないでください。

子どもって本当に不思議で、その時に必要なメッセージを送ってくれているものです。今ここの自分に集中し、家族とともにあることで、かけがえのない絆になります。その空気を感じて育った子どもは、心の根っこが深く育っていきますよ。


＊男女の考え方の違いを知ってスムーズなコミュニケーションを

 

 

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