小川みどりです。
9、家族の歴史を知る
この記事ではパートナーシップについて体験したことや、読んだ人がちょっといい感じの心持ちになって霊性をみがけるような記事を書いています。
私が前世というものを知ったのは小学生の頃です。母が「前世で関係があったから今こうやって家族でいるんだよ」と教えてくれました。
自分のルーツを知っていると、地球にしっかり意識の根っこが張って、逞しく生きていける気がします。
私は北海道出身、両親も北海道生まれの北海道育ちで、四国と東北にルーツを持っています。祖父母が生まれた土地を訪れたことはありませんが、開拓で北海道に渡ったようです。
父は10人兄弟で唯一高校に行き、私は父と同じ高校を卒業しました。
母方の祖母は大変な苦労をしたようで、手に職をと母が美容の道に進んだのが16歳。お店を持ったのが19歳と聞いています。
そんな母を見て美容師になり、技術を身に付けたいと本州に渡ったことにはどんな意味があるのでしょうか。
生きていくのに必死だった母たちの世代。
幼少の頃から母が苦労する姿を見ていたので、楽をさせてあげたいと思いながらも、内地に来た当初の予定は変わり、結婚して今もこの地で暮らしています。
食うためだけではなく、こころがゆたかになる美容をすると決めたのには、そんな背景があります。
「人はパンのみにて生くるにあらず」をやってみたらどうなるだろうという実験でもあります。
そして、私の美容室では地球環境浄化のシステムを取り入れているため、自然とエコロジーについても詳しくなりました。父母の時代は生きるのに必死で、その時はそうするしかなかったことに、今はまた違ったアプローチで取り組める時代になっています。
例えば、母は長年美容室を営み、お客さまの外面美容にたくさん貢献した裏側で、子どもである私たち姉妹は肌が弱く病気がちでした。
母の美容室もまた環境浄化に取り組んでおり
「私がしてきたことが子どもには毒だった」
とこぼしたのを聞いたことがありますが、それについては母の課題。肌が弱いことでの苦労はしたけれど、一生のうちで裏の側面に気付きシフトチェンジした母を尊敬しています。
父は電気の内線工事を仕事にしていたため、原発に関するSNSの投稿などを見ると胸がぎゅっとなります。だから、原発建設に向けて動いた父が残したものを私なりにプラスのエネルギーに変えています。ひとつは夜の蛍光灯に感謝すること。明るさがあるお陰で、いろいろなことができます。そして、現代はほとんどの家庭で蛇口をひねると簡単にお湯が出てきますが、我が家のガス給湯の仕組みでは電気があってこそ。これも感謝です。
私たち人間の暮らしは地球からの無償の恩恵で成り立っていて、介在する人間はお金を活用して私たちの生活が成り立っています。
こんなふうに自分の両親や先祖に思いを馳せると、いろんなありがたいことが見えてくるはず。
そんな歴史を、どんなことでもいいので大切な人と分かち合ってみてほしいのです。今肉体を持たないご先祖さまたちは、私たちが楽しくゆたかに暮らすサポートをしたがってくれています。
そして相手の歴史にも耳を傾けてみてください。見えない絆、パートナーシップがぐんと深くなりますよ。
お墓参りができれば最高ですが、家族を見守ってくれている存在を心に思うだけでも充分に伝わるはず。
私が夫との繋がりを強く感じたのは、お墓参りにお寺を訪れたときです。信仰熱心な私の父は朝晩仏壇で般若心経を唱える人で、光明真言を子どもの私は意味もわからず覚えていました。
夫のご先祖が眠る墓地のお寺の入り口にあったのは、その私が最初に覚えた光明真言。遠く離れた土地で思いがけず生まれ育った我が家を思い出しました。
せっかく本州にいるのだから、四国や東北はいつか機会があればパートナーと訪れてみたいと思っています。
*家族の歴史を知ると、パートナーとの意外な共通点が見つかる
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